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「固定残業代」のため基本給の低さがスッポンポンに

相談事例① 基本給が低い

当社は卸売業です。勤務時間は9時から18時ですが、実際にはダラダラと20時まで残っている人もいます。初任給は40時間分の営業手当を含めて、こんな感じになっています。どう見直せば良いでしょうか?

基本給 178,430円
営業手当40H 51,570円
初任給 230,000円

初任給23万円というのは低い額ではありません。できれば19時に退社するようにして、時間外手当を減らして、基本給に組み入れてください。たとえば、こんな感じです。

基本給 200,960円
営業手当40H 29,040円
初任給 230,000円

上記のような回答ならば、固定残業代を廃止しして、やった分だけの初任給にしてはいかがでしょうか?

固定残業代の廃止は、検討の価値があります。基本給で20万円ならば、それだけでも初任給の価値があります。しかし、固定残業代を廃止すると、賃金が減ってしまう従業員も出かねませんので、そこが気になるところです。

相談事例② 初任給そのものが低い

当社は卸売業です。勤務時間は9時から18時ですが、実際にはダラダラと20時まで残っている人もいます。初任給は40時間分の営業手当を含めて、こんな感じになっています。どう見直せば良いでしょうか?

基本給 155,157円
営業手当40H 44,843円
初任給 200,000円

固定残業代込みで20万円では、初任給の相場に達していません。その場合は、賃金水準を引き上げるか、定時に帰らせるか、という選択になります。

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