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中堅企業にふさわしい賃金制度となるように社長にズバリと提言してほしい

当社は社員が300人います。中小企業というよりも中堅企業と言った方が合う規模まで発展しました。しかしながら賃金水準は低く、採用戦線において苦戦を強いられています。増員したいのですが、現実には辞める人の方が多く、社員数が純減しています。採用できていないことに対し、社長からお叱りを受けています。
私は社長に対しては賃金制度の抜本的な見直し、つまり引き上げが必要だと申し上げているのですが、社長は「その根拠は?」という問いを私にしてきます。私が元々銀行員だったこともあるので、社長から「銀行と比較しないでほしい」と言われたこともあります。
私は他社と賃金水準を比較する術を知りません。当社が更なる発展を目指すには、中堅企業にふさわしい賃金制度を提案してくださるところにコンサルをお願いしたい。

(群馬県・製造業・社員300人・60代・取締役管理本部長)

.今日は賃金の相談をさせてください。正直、社長からかなり詰められています。 .
採用の件ですね。

.はい。当社は社員300人です。もう中小企業というより、中堅企業と呼ぶ規模まで来ています。それなのに、賃金水準が低く、採用がうまくいかない。辞める人の方が多くて、社員数は純減です。 .
その状況で、社長からは何と。

.「なぜ採用できないんだ」「管理本部は何をしているんだ」と。私は、賃金制度を抜本的に見直し、引き上げが必要だと伝えています。 .
社長の反応は?

.必ず聞かれます。「その根拠は?」と。私は元銀行員なので、社長から「銀行と比較しないでほしい」とも言われました。正直、他社とどう比較すればいいのか、分からないというのが本音です。 .
そこが、管理本部長お一人で抱えるには重いところです。

.北見事務所では、どうやって根拠を出しているんですか。 .
私たちがやっているのは、昇給の実務です。

.昇給の実務、ですか。 .
はい。北見事務所では、中小企業の賃金を徹底的に調査しています。これを「ズバリ!実在賃金」と呼んでいます。これに加えまして2025年から上場企業の年収も徹底調査するようになりました。これで大手から中小に至るまで日本の賃金の全てをカバーしました。

.理論値ではなく、実際の賃金。 .
その通りです。今、この地域、この業種で、人がいくらもらっているのか。そこを見ます。

.上場企業のデータも使いますか。 .
はい。2025年から本格化しました。上場企業は有価証券報告書に平均年収が載っています。それを調べるだけでなく、社員一人あたりの経常利益との相関関係まで見ます。

.地元との比較も必要ですね。 .
はい。地元の中堅クラスの企業との賃金比較は、北見事務所が最も得意とするところです。同じ採用市場で戦っている会社が、いくら払っているか。そこを外すと、採用は語れません。

.若手については? .
特に、30歳から35歳前後の年収は重視します。この層が低い会社は、例外なく人が流出します。

.なるほど……。それなら、社長にも説明できます。 .
社長には、こう伝えます。
「社長、貴社はすでに中堅企業の規模です。しかし、賃金水準は中小企業のままです」
この一言は、第三者だから言える言葉です。

.私が言うと、感情論だと思われてしまう。 .
だから、私たちは社長の経営参謀として入ります。社長の経営参謀として入ります。数字と現実で示す。決断するための根拠を、数字と現実で示す。それが、北見事務所の役割です。

.ぜひ、社長にズバリ提言してください。 .
分かりました。中堅企業にふさわしい賃金制度が必要だということを、正面からお伝えします。