社長の意志を反映できない賃金制度になってしまった

当社は東京の著名なコンサル会社に賃金制度を作っていただきました。完成して3年経ったばかりですが、早くも不都合を感じています。人事考課は5段階評価になっていて、それぞれ昇給の号数が決まっています。等級ごとに1号棒ごとに号差(昇給ピッチ)も決まっています。よって例えば「2等級で、B評価だった場合は、B評価3号棒×号差1200円=3600円アップ」などという形で昇給額が決まります。
機械的に決まる仕組みだから楽だと言えば楽ですが、経営者の意志が反映しにくい。社長である私が決めることができにくいのが不満です。うちのような中小企業は、社員の働きぶりが見えるので、もっと私の意志を反映させたい。大きく上げるべき人もいれば、上げたくない人もいます。もっと中小企業にあった柔軟な賃金制度はないでしょうか?
(福岡県・製造業・社員100人・60代・社長)
.今日は賃金制度の話をしたい。正直に言うと、制度を整えれば整えるほど、自分が動きにくくなっている気がするんです。 .
.そうなんです。評価が何点なら何号棒、等級ごとに昇給ピッチはいくら。理屈としては分かるし、説明もしやすい。でも、昇給するかどうかを、私が決めにくい。 .
.昇給って、本当はもっとシンプルな話ですよね。 .
.でも、制度を作ると、自分で自分を縛るルールを作ってしまう。 .
.経営参謀、ですか。 .
.では、北見式の賃金表は、どういう位置づけなんですか。 .
.ルールではなく、目安。 .
.だから、最終的に決めるのは社長。 .
.それは、オーナー会社向きの考え方ですね。 .
.逆に、合わない会社は? .
.なるほど……。北見さんは、制度を売っているわけじゃないんですね。 .
.……腹に落ちました。賃金制度に求めていたのは、安心じゃなくて、判断材料だったんですね。 .


